マンションリサーチの唯一無二の価値を、社会のために
マンションリサーチの唯一無二であり最も大きな特徴は、膨大な不動産取引データを所有していることです。これまでは、このデータを活用して相場情報をお伝えしたり、査定依頼に繋げたりすることをメインの事業としてきましたが「もっと違う使い方ができるのではないか」と、かねてから私含め社内で考えていました。
今、私はデータ分析の責任者として、不動産関連企業や一般企業、学術機関などに取引データを提供しています。会社として保有しているデータを、いかに社会のために役立てていくか。これが私の役割です。
データの扱いは、料理と同じ
話が飛ぶようですが、僕、料理教室もするほど料理が得意なんです。データの扱いは、料理と同じだと思っていて。データって、組み合わせと分析方法次第で色々なことが見えてくるんです。例えば、じゃがいもとにんじん、玉ねぎがあれば肉じゃがができるし、カレーもできる。同様に、同じデータを使っても視点を変えれば、別の気付きが得られます。逆に、カレーが作りたいといえば、僕は必要な材料を提供する。データでこれができると、不動産会社さんにとっても非常に有益な情報をご提供できるようになります。
「こういうデータが欲しい」とおっしゃる企業さんに対して、僕は必ず「何を知りたいのか」「何に使うのか」を聞くようにしています。それは、企業さんが欲しいというデータをご提供したとしても、企業さんが本当に知りたいことが得られるとは限らないからです。要は、カレーを作りたいのか、肉じゃがを作りたいのか。僕が「材料=欲しいデータ」だけでなく「作りたい料理=データを使う目的」まで聞くことで、ユーザーさんは本当に価値のあるデータを得られるのです。
料理が苦手な人に、材料だけを渡すのは不親切ですよね。レシピを添えたり、なんなら代わりに調理してから渡す。不動産のビッグデータでこれを再現することが、僕の役割だと理解しています。
不動産会社への価値提供は、一般消費者の利益を守ることに繋がる
不動産は常に、金融や経済と連動しながら需給バランスが変化し、その結果、価値の変動が起こるものです。この変化を捉えるのは非常に困難で、不動産取引においては常にリスクが伴います。新たに始めたデータの提供は、主に不動産関連企業を対象と考えています。しかし、不動産会社への価値提供は、ひいては一般消費者の利益を守ることに繋がると思っているんです。
不動産会社に弊社を信頼、信用していただく。これにより、一般消費者が不動産取引するときに、ご自身にあった不動産会社ないしは担当者をご紹介させていただける。これが、一般消費者が納得し、安心して不動産取引できることに繋がっていくのです。
この好循環をより強固なものにするため、今後も既存の枠組みには捉われず、不動産流通を俯瞰的に捉えることのできる視点を生み出し続けていきます。弊社が持っているアセットは、非常に価値あるものだと思っています。材料が無限にある状況で、どんな美味しい料理ができるのか。僕自身も、マンションリサーチの将来が楽しみで仕方ありません。