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【東京都中古マンション】エリア別の「間取りのニーズ」を「人口統計」と「専有面積」で分析調査~間取りの過不足を可視化~

~中古マンション売買マーケット分析~

 


 
マンションリサーチ株式会社 (東京都千代田区神田美土代町5-2)では、中古マンションにおけるエリア別の間取りニーズを供給量と人口統計から統計的に分析しました。
 

まとめ

間取りの希少性を評価する為には、人口統計と売出件数の二つの要素で評価する必要があります。この二つの変数の関連性を理解することで、希少性の高い物件の認識ができ、マンション投資の成功確率を高めることになります。
 

人口統計と供給物件の相関性

以下の表は東京都23区各区の世帯数、人口数、1世帯の平均人数を示しています。
 
表1:東京都23区各エリアの人口統計

出典:東京都総務局統計部
 

上記表1の世帯の平均人数では、一番右の項目は一世帯当たりの平均人数を示しており、この数値が大きい程ファミリー世帯が多く、少ない程単身世帯が多いと言えます。従って、新宿区は単身者が多く、江戸川区はファミリー世帯が多いと言えます。

 

専有面積と人口統計の相関性

以下グラフ1は40㎡以上(ファミリーマンション)と一世帯平均人数の相関性を調査の結果を示しました。
 
グラフ1:40㎡以上の新規売出数の割合と一世帯平均人数の相関性
 

出典:東京都総務局統計部とマンションリサーチ株式会社のデータを統合分析 

 

グラフ1の横軸は、一世帯平均人数を示しており、この数値が大きいほどファミリー世帯が多く、縦軸は40㎡以上(ファミリー向けマンション)の全体の売出数の割合を示しています。上記グラフでは、ファミリー世帯が多いエリアほど、40㎡以上(ファミリー向けマンション)の割合が多くなり、ファミリー世帯の多さとファミリー向けマンションの多さが強い相関関係(相関係数0.8以上)を示すことが分かりました。
  

筆者プロフィール

福嶋 真司(ふくしましんじ)

マンションリサーチ株式会社

データ事業開発室

不動産データ分析責任者

福嶋総研

代表研究員

早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。大手不動産会社にてマーケティング調査を担当後、

建築設計事務所にて法務・労務を担当。現在はマンションリサーチ株式会社にて不動産市場調査・評価指標の研究・開発等を行う一方で、顧客企業の不動産事業における意思決定等のサポートを行う。

福嶋総研発信リンク集

https://lit.link/fukushimasouken

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