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【追加調査】
「湾岸タワーマンションを買っているのは誰なのか?」
湾岸タワーマンションの外国人購入者は中央区勝どき・晴海・月島エリアに集中
2024年5月に報告した東京都湾岸エリアのタワーマンション所有権移転調査では、東京都港区港南・芝浦、中央区勝どき・月島・晴海、江東区豊洲・有明・東雲エリアから直近1年以内に所有権移転があった物件をランダムに100件を調査したところ、外国人への所有権移転比率が4%という結果となりました。
本報告に対して、不動産会社様や近隣居住者の方々からさまざまなご意見をいただき、追加調査を行いました。
集計対象
・東京都中央区月島・晴海・勝どきの湾岸エリアタワーマンション
・2023年7月~2024年6月に所有権移転した物件
・販売価格1億円以上
・登記簿謄本77件
調査結果
・外国人比率:約30%
・外国人の購入した物件の平均㎡単価と日本人の購入した物件の平均㎡単価は、ニアイコールであり大きな相違はなかった。
・外国人のうち、日本国内金融機関から融資を受けている割合は54%
(融資を受けている外国人のうち、購入額に対する融資の割合の平均は約79%)
外国人の中央区湾岸エリア購入需要は非常に高い
(参考関連記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000013438.html)
外国人の保有割合は前回調査と比較して、今回調査では29.9%と25%以上上昇しました。この結果から、東京都の湾岸タワーマンションにおいては、均等に分布しているのではなく、特定エリア(本調査においては中央区エリア)に偏っているということがわかりました。
また、当該エリアにおいては調査対象マンション毎に、おおむね1割~3割が直近1年で外国人への所有権移転が見られましたが、特定のマンションにおいては約5割の外国人への所有権移転が見られました。
外国人と日本人では購入価格に差はない
また一定数以上の所有権移転があったタワーマンションに対しての、外国人と日本人で購入価格に差があるか(どちらが割高か否か)を見るために㎡単価を調査したところ、ほぼ違いはありませんでした。
日本国内金融機関の外国人への融資状況
最後に、本調査で所有権が移転した外国人のうち、日本国内金融機関から融資を受けている割合は54%でした。また購入額に対する融資額の割合の平均は約79%となっています。
考察
昨今、東京都湾岸エリアのタワーマンションについて外国人からの需要が高いという話はよく聞きますが、実態としてはエリアにばらつきがあり、特定エリアに人気が集中しているということがわかります。またその中でも、特に需要の高い特定のタワーマンションがあるということが想定されます。
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